大阪障害者センター 壁ニュース

平和のレシピを考えるパート2を開催!平和のレシピを考えるパート2を開催!

「壁ニュース」テキスト版 2024/02/27

平和のレシピを考えるパート2を開催!
平和のレシピを考えるパート2を開催!

 去る2/20、大阪きょうされん・障連協の共催で、「平和のレシピを考えるPART2」が大阪府社会福祉会館でWEB併用で開催されました。
 講師は、西谷文和氏(フリージャーナリスト/路上のラジオ)でした。
 学習会の概要をご紹介します。
【講演】
紛争地から見た憲法9条  ~ウクライナとアフガン、イスラエルを取材して~ 
       西谷文和
1 ウクライナは今
・23年10月のウクライナ 南部の激戦地ヘルソンに入った(動画)
・ロシアのミサイルで破壊された街、戦車で破壊された町、ウクライナのミサイルで殺害された兵士
・戦線は膠着。ただ被害が増えていくだけ。西に行くほど安全、被害者が避難、リハビリセンターのきづついた兵士、義足の作成、「もう一度戦闘に帰りたい」
2 イスラエルとパレスチナ
・中東戦争の歴史的経緯/イギリスの三枚舌外交。極右のネタニヤフ政権。アメリカ、ロシアの思惑 
・始めるのは簡単、終わらせるのが難しい戦争
3 中村さん(アフガンの医師)の活動から見える憲法9条の価値
・戦争と地球温暖化が難民を生む 65万人と90万人
※用水路の建設(いのちの水)「カカムラドとしたしまれて」
・タリバン政権後のアフガニスタン/仕事を失うアフガンの人たち
・関テレで特集 なぜ殺害されたのか/フジでは流さない、報道規制。自衛隊をアフガンに送らないで、9条の精神、自主規制のマスコミ
※暗殺された中村さん、アフガニスタン人は殺さない、復興を望まない人(パキスタン)?インドとの戦争パキスタン、アフガン強化を望まないパキスタン。
・肖像画も廃棄!引き継がれる意思、この功績を伝える意味、若者にも!
※取材して感動する姿、アメリカは90万人を殺害、戦争では何も解決しない。
4 なぜ戦争が始まるのか?私たちは何をするべきか?
・格差広がる世界(アメリカ・アマゾンからイーロンマスク莫大な資産:スパーリッチに1%の課税で多くの救済が、株で儲けるスーパーリッチ、戦争が必要)  
・戦争とメディア  
・コロナと温暖化:戦争と情報操作、湾岸戦争もデマ情報、広告によって引き起こされる戦争

5 フェイクニュースに気をつけよう
 関東大震災直後に(朝鮮人デマ/映画福田村事件:デマを国が放送、農民が農民を殺す、日韓併合後の弾圧、大正デモクラシー後の弾圧)  ・トランプ大統領は(フェイクの塊)  
・オリンピックと万博
※ワルシャワもユダヤ人弾圧の歴史(キリスト教のデマ情報)、まともな発信者はTVから干される。
※次のコロナ、温暖化で蝙蝠の繁殖、ウィルスの蔓延、戦争は温暖化を促進する
※万博中止の可能性
6 いろんな国を旅して
・パリの大モスク ルワンダ内戦  タリバン幹部とのインタビューなど
7 AかBか ではなく Cがあるはず 
※消費税 戦争ロボット テロとの戦い(平和憲法の意義)
※AかBではなく、Cの選択も
※戦争防止のための日本の出番!双方向でのつながりを持てるはずの国
 8 みんなが選挙に行かなければ変わらない
・パー券疑惑、マイナ保険証見切り発車 能登半島地震、なぜ復興が進まない? 停まっていてよかった志賀原発
※私たちの暮らしと密接に関わるのが政治。主権者としてどう関わるのか?
※戦争やばくちは止めよう 
【質疑】
※フェイクニュースから戦争は始まるというが、どう見極めたらいいのか
A/テレメンタリー。アサヒ映像25等のドキュメンタリ等を共有
※どうなったらいいのか、ウクライナは?
A/終わらせ方、誰かが中に入るしかない、それができるのは日本、ただ政権交代が必要。
プーチンの長期政権も大きな問題
※能登地震への影響は?
A/原発問題もあり、中に入れない。
第二部
平和への想い/せんぼく障害者作業所  岡井友輝
※連帯ツアーの経験から
・宮古島の駐屯地:自衛隊の駐屯地1億円、弾薬庫、ウタキも基地の中
※第7高射特化軍の看板撤去
・保良訓練場
・抗議活動の展開
※住民には何も説明なし
・アリランの碑、9条の碑(市民カンパ:議会否決)・宮古島の碑、健児の塔・ひめゆりの塔・魂魄の塔
※基地化する沖縄、行政代執行すら進められて!国民意見の排除、新しいテーマパーク(株式会社:沖縄の底力?)学習会への弾圧の危険性すら

 2023年10月に沖縄の基地問題をはじめ、平和が脅かされている現状について学ぶ機会を頂きました。
 現地へ足を運び、直接目の当たりにした沖縄は、私がこれまで抱いていたイメージから遠くかけ離れており、戦争が目の前まで迫っているような危機的な状況でした。島民の方々の怒りや不安な思いに触れるなか、「自分も行動に移したいけど、何からしたらいいのか」「何ができるのか」といった思いばかりが先行していました。
 沖縄研修時から、「早く帰って周りのみんなと、この現状を共有したい」という気持ちが強くあり、今自分が出来る事は学んだことを少しでも広く伝えていく事だと感じました。
 なかなか、現場の状況等もあり、またコロナ以降、こうした学びあう機会が少なくなりましたが、とりわけ今、暮らしの状況が極めて窮屈になり、一方で大災害が引き起こされる中で政治への不信も拡大する中で何が起きようとしているのか? こんな時こそ冷静に、学び、交流しあうことや、マスコミ報道等に踊らされることなく、冷静に主体的に事実に目を向けることの大切さが強調されましたが、今回のこうした提起を受けて、冷静に「平和」の問題や、憲法の持つ意義、また政治の役割をしっかりと考えていくことの大切さが強調されました。
 特に、平和・憲法問題などは、何が起ころうとしているのか、私たち自身がどんな社会をつくり出していきたいのか、冷静に国民全体が考える機会を広げていくことが大切なだけに、引き続き「平和」問題の情報提供を強めていきたいと思います。
 
  
  書籍紹介
○報道されなかったイラク戦争 (西谷文和/せせらぎ出版)
○「イスラエル・ガザとは何か」(岡真理/大和書房)